生理前のつらいPMS(月経前症候群)とアルコールやお酒の関係

 

生理前になると…

 

なんだか無性にイライラする、

小さなことで気分が落ち込む、

集中力が落ちてミス連発。。。

 

 

よし!こんな時は呑むに限る!!

 

楽しく呑んで一晩寝たら、

またいつも通りの私に戻れる…

 

なーんてパターンになりませんか??

 

でも実は、

生理前のPMS(月経前症候群)の

時期の飲酒は、PMSを悪化させたり

肝臓など体に負担をかけてしまったり

する可能性があるんです。

 

なんか最近二日酔いするケド、

トシかな??なんて思ってたら、

2週間経ったら改善した。。。

 

あの時は、

たまたま体調が悪かったんだ

って思っていたけれど、

それってもしかしたら

生理前のPMSの時期のだった

のかもしれませんよ?

 

生理前のPMS(月経前症候群)と

アルコールの関係を知って、

上手にお酒を楽しみましょう♪

 

 

あなたのPMS(月経前症候群)をアルコールよりも悪化させるのは老化?!

 

 

実は生理前の時期になると、

女性の体内では2つのホルモンが

多く分泌されるようになります。

 

それは、

①卵胞ホルモン(エストロゲン)と

②黄体ホルモン(プロゲステロン)です。

 

実は、この2つのホルモンの働きと

アルコールの作用には、

深い関係性が認められています。

①卵胞ホルモン(エストロゲン)

 

 排卵の際に分泌のピークを迎える

 卵胞ホルモンには、

 肝臓のアルコール分解を遅くする

 という作用が知られています。

 

 ちょっとわき道にそれますが、

 更年期に入ってこのエストロゲン

 減少して急にお酒が飲めるようになった

 という女性もいらっしゃるそうです。

 

 これは、エストロゲンには肝臓の

 アルコール代謝を抑制する作用が

 それほどあるという証明でもあります。

 

②黄体ホルモン(プロゲステロン)

 

 PMS(月経前症候群)の症状の

 多くがこの黄体ホルモンによって

 引き起こされていると言われている、

 厄介な女性ホルモンです。

 

 しかしこの黄体ホルモン

 悪さをするだけではなく、

 女性の体を妊娠しやすく整え

 妊娠を継続させる作用があります。

 

 このPMS(月経前症候群)

 困った症状は、この妊娠に関する

 作用の副作用のようなものです。

 

 たとえば、この黄体ホルモン

 受精卵子宮内膜に着床させやすくする為に

 子宮や腸の動きを抑制する作用があり、

 それによってひどい便秘が引き起こされる

 ことがよくあります。

 

 そして黄体ホルモンの働きの中に、

 血糖値をコントロールするインスリン

 働きを抑制するというものがあります。

 

 インスリンは、血中のエネルギー源である

 ブドウ糖を細胞内に取り込む作用があり、

 これにより血糖値が一定に保たれます。

 

 しかし、インスリンの働きが

 抑制されてしまうとどうでしょうか?

 

 ブドウ糖が細胞に取り込まれずに、

 体がエネルギー切れを起こします。

 

 また血中の血糖値も高濃度になり、

 それにより血管が傷つきます。

 

 血糖値が高いまま保たれると、

 末梢器官から壊死してくる

 こともあり、脳は直ちに血糖値を

 下げようとインスリンを大量に

 分泌します。

 

 そうすると、逆に血糖値が下がりすぎて、

 低血糖状態に陥ります。

 

 この急激な高血糖⇒低血糖状態が、

 生理前のPMS(月経前症候群)

 イライラ情緒不安定

 過食体重増加などの原因である

 と考えられています。

 ですので、

 生理前は太りやすかったり、

 ダイエットしても痩せにくかったり

 効果が出にくかったりします。

 

 そして、アルコールにも

 このインスリンの働きを鈍化する 

 作用(インスリン抵抗性)があり、

 PMS(月経前症候群)の時期に

 飲酒してしまうと・・・

 

 黄体ホルモンアルコール

 両方のインスリン抵抗性によって

 血糖値がコントロールしにくくなって

 しまいます。

 

つまり、

生理前のPMS(月経前症候群)の時期に

飲酒してしまうと、

卵胞ホルモンの働きで、

アルコールが分解されにくくなり、

黄体ホルモンとアルコールの働きで

血糖値が乱高下して体調や精神が

不安定になりやすくなってしまいます。

 

 

PMS(月経前症候群)の時期の上手なアルコール摂取方法

 

お医者さんには、

「呑まないのが一番です(笑)!!」

 

って言われると思いますが、

生理前のつらい時期だからこそ

やっぱりパーッと飲みたくなりますよね!

 

私も酒飲みの末席を汚す身としては、

生理前のPMS(月経前症候群)の時期にも

上手にアルコールと付き合う方法を

なんとか考えたいと思います。

 

そして、検討した結果・・・・

 

 

①排卵日・生理直前3日間は避ける

 

 エストロゲン・プロゲステロン

 分泌量が最も多い時期の飲酒は 

 控えましょう。

 

②おつまみを工夫する

 

 胃壁を保護する作用のある乳製品

 飲酒の前に食べると、アルコールが

 穏やかに吸収されます。

 また、肝機能を高めるウコンを含む

 カレーを昼食などに食べておくと

 悪酔いしにくいとも言われています。

 

 また、女性ホルモンの働きを助け、

 低カロリー高蛋白な豆腐や納豆等、

 大豆製品を積極的に摂取する。

 

 

③体質に合った種類のお酒を選ぶ

 

 すすめられるままに、

 ビールワイン・日本酒など

 飲んでいませんか??

 

 ご自身の体質に合った種類のお酒を

 普段から選ぶという事も大切な

 要素です。

 一般的に、不純物の少ない蒸留酒

 温かい状態で呑むと悪酔いしにくい

 と言われています。

 (焼酎のお湯割り・ホットブランデーなど)

 

④酒量やお酒のペースを落とす

 

 いつものように呑めないのが、

 PMS(月経前症候群)の時期です。

 美味しいお酒をゆっくりと味わって、

 ちょっと気持ちよくなるぐらいの

 量を呑んでみましょう。

 

 

いかがでしょうか?

え??あたりまえのことだって??

 

確かに当たり前なんですが、

あたりまえのことが大事なんです!

 

生理前のPMSの時期には、

こんなことをちょっとだけ

頭の隅に入れて、

楽しいアルコールライフを

お過ごしください♪